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大男はカンチプール社の社屋で、破顔一笑、私を迎えてくれた。 昨年の国王のクーデターの折に、新聞社、テレビ局が占領されて、トップが逮捕されたときの写 真らしい。左の端が彼だ。編集長室の後ろの棚に並んでいた。男は、日本で言えば朝日新聞社 のトップというわけだ。まだ、38歳。最大新聞社のトップとしては異例の若さだ。この国の寿命 が短いとしてもだ。 この男の諧謔精神は私に似ている。軍に逮捕されて、ピースかと、爆笑で話は始まった。今な ら笑っていられる。インターネット、電話を遮断されたときには、心底無事を祈った。辛らつな国 王批判者で鳴らしていた、この男は。 少し前には、髭と黒髪が、少し見ないうちに総白髪に変化していた。安易な道ではないが、爆笑 は止まらない。 男は、やや、太ったようだ。下話に花が咲く。この世は、笑って、いくらというわけだ。 昔、数度、一緒に、ヘリ旅や、歩き旅をともにした。 ランタンに一緒に行った時、男は、私がでかいチーズを頭に載せて運んでいる写真を撮った。 翌日、ゲストハウスで起き上がると、皆の私を見る目が歪だった。 そして、皆が私にカトマンズポスト紙を差し出した。一面にでかでかと、カラーで私が載ってい た。街を歩いて、自分の姿を、新聞の中に見るのは、不思議な感覚だった。 この男の、諧謔だ。いたずらっぽく、どこかで笑っているであろう男を想像して、苦笑した。 。。。。。 ランチを済ませて、送っていって、別れるときに、 ーーhey,just hope you survival!!!! そう声かけて別れた。 車の中の私に向かって、男は爆笑して、手を振って、新聞社に消えていった。 人生は、そうそう、捨てたものでもない。 次回は、この男の、この国でベストセラーになったらしい、本、でも、ネパール語で、山の家で、 読んでみたいと真剣に考えた。 帰ったら、たびちゃん、ネパール語、お勉強、お勉強。
by tabibito9999
| 2007-05-06 01:41
| photo & ネパール
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