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旅から戻って、昨日は爆眠して、今日は、ゆっくり、写真データをハードに吸い込ませている。
旅の最後に風邪を引いて飛行機の中では毛布に埋もれていたが、部屋に戻ってみれば空調が故障でまったく作動せず、凍える一日を再び毛布の中で過ごしたが、今、やっと修理が終わって低めの温度に設定した。ヨーロッパの部屋というのは、概略は、かなり低めの温度設定で低い温度に体が馴染んでしまっているのを幸いに、これからは低めの温度の中で生活しようと思っている。 アフリカ旅はマラリア予防薬が厭になって断念して、パリでアフリカ旅をした。 考えてみれば、アフリカのかなりの部分は昔はフランスの植民地であったから、ナイジェリアを始め、象牙海岸、ガーナ、さまざまな国の黒人が溢れている。そのなかを漂っていれば旅の目的の殆どは、こなし得たと言うところで、旅の満足感はある。アフリカの産物は、鉱物資源を除けば、アンテークと布に尽きるようで、それ以外の産物を探しても見つからない。中国は安い雑貨でヨーロッパを席巻しているが、アフリカの工業品は殆どない。殆どないことがアフリカの今を映し出している。アフリカと日本をどう繋ぐのかという宿題だけが残った。危ない世界ほど不思議なオブジェを生み出しているようで、渡航不可の国から昔のオブジェが流れ出して、パリのアート街に持ち込まれている。100年200年前と言われる木製のオブジェが20-100万円あたりの値段で売られている。価格は、どうやって決まるのかが疑問で、ギャラリーのオーナーあたりに、あれこれ質問してみたが、結局はサザビー等のオークションの落ち値辺りが基準になっているようで、需要と供給の関係で決まるという以外には無い。ともかくもアフリカにしてみれば大きなお金になるから、ギャラリーに黒人がバッグに物を押し込んで売り込みに来ている。まさか売値に近い金額で買うわけもないだろうが、それなりに売れるだろうからあっちでもこっちでもそういう光景を見かけることになる。真贋の程はオーナーの目利き次第ということで、中には偽者も混じっているのだろう。日本の骨董品の感覚である。 それにしても、大体のオブジェは黒光りして不思議な光を放っている。骨太な木をくりぬいただけに近い椅子など典型で、漆黒の光と言うべき光を放っていて、不思議な魅力がある。時間の魅力というか、まがい物でない存在感というか、美しいとは違った感覚の迫力がある。ギャラリーはアフリカのオブジェで満ちているのが通常で、そういうものに囲まれると美しいではなく圧迫感という重さが空間に満ちている。神秘的というか、アミニズムの迫力が満ちていて、逆に言えば不気味ですらある。昔の日本人は異国からもたらされた密教の初めて触れるこの感覚に圧倒されて仏教を信じたのかもしれない。今は、当たり前になっている風景だが。 ともかくも今月は旅の整理と健康チェックにあけくれそうで、終われば再び旅に出ようと思っている。 それにしても、データーの吸い込みが遅い。夜が落ちてきた。
by tabibito9999
| 2006-03-02 17:56
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